全国支部紹介vol.17 小原流徳島支部

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小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流徳島支部です。支部長吉田豊喜先生にお話を伺いました。

小原流徳島支部 支部長 吉田 豊喜先生

1966年年1月、小原流に入門。

1992年に一級家元教授資格を取得。

2010年に支部長就任し現在に至る。

徳島支部では支部を担う次世代のリーダーを育てるために、青年部の活動を継続しています。 徳島支部青年部は花展などのいけばなに関わる行事に留まらず、支部会員の交流を深めるための様々な企画を立案・運営しています。吉田支部長にお話を伺いました。

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小原流に夢中になったきっかけ


姉が近所にある小原流の教室に通っていたので、中学生から母の勧めで一緒に習うことになりました。お稽古に本腰をいれ始めたのは高校生の頃です。それからは小原流の活動に積極的に参加いたしました。青年部活動にも早くから参加しており、印象に残っているのは小原流創流80年周年の際、小原流洋上大学にて貸し切り船で香港に行ったことです。当時の支部長から声を掛けられて参加を決めました。11日間の船旅は遊び感覚の部分もあり、阿波踊りを踊ろう、と浴衣をもっていったのを覚えています。
船の中ではグループに分かれて作品制作をする時間がありました。作品は家元をはじめとする諸先生方に審査されます。私のグループは段ボールや色紙、蒲を使った作品を作り、見事団長賞に輝きました。その他にも豊雲先生の色紙と花鋏をいただいたのは良い記念です。今でも大事にとってあります。

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団長賞の色紙

当時の青年部について


支部活動、青年部活動を続けるうちに二代目の青年部長を務めることになりました。当時から徳島支部青年部では2年おきに花展を開催していて、その花展に出品しておりました。すごく大きな花展ではないけど、今でいうみんなの花展のような雰囲気で和気あいあいと楽しいものでした。開催場所にも工夫を凝らして、自動車メーカーの展示場で花展を開催したこともありました。
青年部に所属できるのは45歳までと決められていました。時が来て青年部長を卒業してからは支部幹部となり、そこから支部長の就任にまで繋がっています。


現在の青年部活動


青年部は全国的にはその役割を終えて解散となりましたが、徳島支部では次世代の支部役職者の育成のために、徳島支部独自で継続させています。 現在徳島青年部では親先生からの紹介で入会した約10名の会員が中心となって運営し、年間2回の青年部行事の企画のために、月に1度青年部役員会にて打ち合わせをしています。青年部長は2年の任期で次の世代にバトンタッチをしています。
私が青年部活動をしていたころと変わらず、2年ごとに花展を開催しています。花展には20名以上の方が出品し、いけばなを習う子供たちの作品展示の場所も設けています。 花展開催以外では大谷焼の窯元での花器作りや、藍染でマスク作りなどを支部会員に向けて企画してくださっています。参加者は支部研究会で募っています。青年部役員からは 「地元の魅力の再発見に繋がり、良い経験になる」 「年齢も職種も違う方との交流できるので、様々な刺激がもらえる」「花展だけでなく、色々なことを体験できるのが楽しい」 などの声が上がっています。
いけばなを通して知り合った仲間たちと楽しく活動することが大切と考えています。

-今後予定されている活動はありますか

今年の秋はレンコンを掘りにいこう!と決めています。 小原流は花材で蓮を扱うので、蓮の学びを深めるためのレンコンということで...(笑)。 青年部所属の男の子のアイディアから企画されたのですが、支部会員にレンコン畑を持っている知り合いがいる方がいらしたので決定しました。

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青年部活動を終えると


支部役職者は青年部を卒業した方がほとんどです。 青年部を卒業して準幹部になり、準幹部から幹部にと、支部役職者を引き受けてくださいます。 研究会のみ出席している会員は、支部の準幹部、幹部が何をしているのか分からない人も多いです。 右も左も分からない状態なのに、準幹部に任命されて困っている‥なんて思われないように青年部活動を通して支部役員とは何か、どのような活動をしているのかを知ってもらっています。 現在の支部役職者は支部運営に関わる前にそのことを知ってから任命されていますので、仕事を持ちながらの役員活動も無理なくこなしてくださり、協力的で助かっています。

-支部運営で一番大切にしていることを教えて下さい。

一番は会員を大切にすることです。 あと大事にしているのは、あまり口出しをしないこと。人それぞれ個性があるので、誰かに言われたからこうしなさいということは絶対言わなくて、意見は尊重した方が良いと思っています。



吉田先生、この度は貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございました!
先生の青年部時代の活動から現在に至るまでをお話しいただきました。
7月には青年部の皆様が主催する花展が開催されます。ぜひお越しください!


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7月青年部花展



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