2026年いけばな花材を守るプロジェクト
いけばな小原流では、生産が減少しているいけばな花材の積極的な利用による生産者の支援や育成を行う事業「いけばな花材を守るプロジェクト」を実施しています。
現在のプロジェクトの対象花材に、2026年は「都忘れ」「日蔭」「水仙」が加わり、全15種となりました。
本部事業や各支部での使用状況を紹介いたします。
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2026年 いけばな花材を守るプロジェクト 対象花材と推奨時期について |
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| アマリリス 1月下旬~3月上旬 |
いちはつ 3月中旬~4月中旬 |
花菖蒲 4月中旬~5月下旬 |
| 燕子花 4月~9月 |
睡蓮 6月~8月下旬 |
河骨 6月~9月上旬 |
| 小シダ 9月~冬 |
谷渡り 全ての季節 |
雪柳 5月~8月 |
| 姫百合 6月中旬~7月上旬 |
薊 3月中旬~6月上旬 |
唐ゴマ 9月~10月 |
| 都忘れ 3月中旬~下旬 |
日蔭 全ての季節 |
水仙 11月下旬~1月上旬 |
追加プロジェクト花材について
都忘れ
古くから用いられ、写景盛花様式本位ではやや小型のものが好まれます。春の取合せで、桜やいちはつなどの配材として扱われています。
生産地が減少し、現在糸島の数少ない産地で生産されています。別の生産地の拡大と併せて、出荷時期を早める取り組みを検討し、使用量・生産量の増加を目標に、今回の対象花材に追加されました。

日蔭
写景盛花様式本位の下草として欠かすことのできない花材です。
川辺や山間などの自然環境を描くために、水盤に敷いて、陸の広がりを表現します。
日蔭蔓は山採りに依存する側面が大きく、採取地や採取者が減少しています。立日蔭も時期によっては、海外の生産に頼る側面もあり、国産の生産が減少しています。現時点では流通が大きく滞る状況には至っていないものの、生産量の増加も視野にいれつつ、今後の安定供給を目標に、今回の対象花材に追加されました。

水仙
小原流では水仙は様式本位の花材として、葉組の方法が決められています。主材として、あるいは配材として使いますが、いずれも整然とした葉組の様式美に主眼が置かれています。
いけばなとしての使用時期と、供給の時期がずれ、秋の研究会で取り上げることなく終了してしまうことが大半でした。11月からの早出し出荷産地の検討、出荷時期を早め、生産量・使用量の増加することを目標に、今回の対象花材に追加されました。
