大阪、仙台、東京で開催された地区別教授者研究会・研修士研修会の様子をお届け!

開催場所 小原流研修会館、小原流会館
開催期間 2025.09.27 ~ 2025.10.26

2025年研修士研修会・地区別教授者研究会
9月27日(土)28日(日)近畿中部地区(大阪開催)と10月25日(土)・26日(日)の関東・信越地区(東京後期開催)レポートをお届けします。

大阪開催 9月27日(土)・28日(日)

近畿・中部区の研修士研修会、地区別教授者研究会はは2025年9月27日(土)・28日(日)に開催されました。
担当指導者には、小原流研究院教授杼村麻美子先生、助教授廣田聡先生、講師松浦良則先生にご指導をいただきました!
両日合わせて、地区別教授者研究会は223名、研修士研修会は26名の皆様にご参加いただきました。

9月27日(土)

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【地区別1作目】
写景盛花自然本位
野茨、木苺、半枯れ蓮葉3、葮竹

1作目のポイント
主役に花が無いので半枯れ蓮葉と葮竹どちらを主役にするか見極め、色の変わり具合と大きさで季節がどのように進んでいることを表現することが大切です、とポイントについて説明がございました。


【地区別2作目】
瓶花(基本瓶)
石化柳、木苺2、白小菊2、尾花3

・2作目のポイント
石化柳と尾花が主張しあわないようバランスを喧嘩させないことを意識し、主役の尾花はまっすぐ高く上げるのではなく穂垂れを長く使うときれいに見えますと解説がありました。

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【准・四級】
瓶花(基本瓶:直立型又は傾斜型)
石化えにしだ3本、菊3

9月28日(日)

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【地区別1作目】
瓶花(基本瓶)
石化柳、木苺、竜胆2、尾花3

1作目のポイント
尾花と石化柳どちらを高く強く使うかを見極め、木苺の葉をピンポイントで見せるところを作ってください、先生より説明がございました。

【地区別2作目】
写景盛花様式本位(尺一)
野茨、木苺、尾花2、山シダ3、竜胆

・2作目のポイント
竜胆を自生している姿を想像していける、尾花で秋風が吹いている様子を凹凸感で長短をつけて表すことがポイント。そのためにも尾花の最初のお手入れが肝心と、ポイントについて説明がございました。

【准・四級】
瓶花(基本瓶:直立型又は傾斜型)
石化えにしだ3、菊3

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【研修士研修会】では、両日ともに次の課題が出題されました。
瓶花(角切り):キササゲ、木苺2、鶏頭2 
色彩盛花様式本位 :菊五種 7,5,5,小菊2種

杼村先生からは、「キササゲが自由に風に舞うように表現するときれいになる」とご説明がありました。今回ご参加いただいた研修士の先生が菊五種の美しさやお花のパワーに涙しながらお写真を撮影している姿が印象的でした。

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アンケートでは「いけてみて、良いところ・悪いところを言ってくれたのは良かったので、次回も行こうという気になる。」「思わぬ筆記テストの箇所、そういうところもお勉強しようと改めて思いました」「写景盛花で、蓮を扱ったことがなく初めての経験ができた。」など、
今後のさらなる挑戦へとつなげようという前向きな、大変励みとなるご感想を数多く頂戴いたしました。
運営や取り合わせ・筆記試験などご指摘いただいた点は、来年に向けて改善してまいります。

二日目には理事長がお越しくださり、閉会式での温かいお言葉に会場は自然と大きな拍手に包まれました。

ご参加の皆さま、改めて誠にありがとうございました。

仙台開催 10月4日(土)

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仙台研修士研修会・地区別教授者研修会を開催いたしました。
研修士11名、地区別118名のご参加をいただきました。
小原流研究院院長家元、助教授井上松影先生、講師黒沼里香先生の3名にご指導いただきました。
家元から直接ご指導いただける機会は実り多い学びの時間となったとのお声をいただいております。

【地区別1作目】
写景盛花自然本位 
紅葉木苺2~3 錦木 秋明菊3 吾亦紅2 尾花3

1作目のポイント
秋は実や紅葉が印象的な季節ですが、その始まりには草ものや花ものがいきいきと息づく時期でもあります。秋明菊、吾亦紅、尾花といった秋草ならではの佇まいを持つ花材を、一つの風景として自然に寄り添わせるように取り組んでほしいとのことでした。
また紅葉木苺や錦木を用いて地面の気配を表現し、景色の足元を丁寧に整えることの大切さについても語られました。一枝の中に、移ろいゆく異なる時間を宿した葉が共存していることに目を向け、それらをどのように生かしながら、丸水盤の中に秋の情景を描いていくのか、そのあり方にそっと意識を向けてほしい、とのアドバイスをいただきました。

【地区別2作目】
瓶花
石化柳3 鶏頭3 クッカバラ3

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・2作目のポイント
石化柳は、まず枝ぶりや全体の形を丁寧に観察し、ひげの流れやまとめ方を検討することが大切であるとのことでした。そのうえで、石化柳がつくる空間の中に、鶏頭をどのように位置づけていくかを考え、全体のバランスを整えていくことが求められます。クッカバラについては、鶏頭の存在を妨げたり、表現が重なったり、面の見せ方が単調にならないよう注意して用いるとよいとの助言がありました。また瓶花では、右に寄せる、左に寄せるといった配置の工夫に加え、口元が膨らみ「ほおばった」ような挿し口にならないよう留意し、ねじまりをしっかりと捉えていくことが望ましい、とのアドバイスをいただきました。

【准・四級】
色彩三種
カンガルーポー3 ブバリア3 クッカバラ3

クッカバラを客枝に据え、直立型としていけること、基本原則をきちんと守りながら、自分自身の表現の幅を広げていってほしいとのアドバイスをいただきました。

また130周年展示に関連し、家元より様式本位の再検討についての説明がありました。挿法としては、これまで遠景・中景・近景という考え方が様式として受け継がれてきましたが、花材を取り巻く状況が変化していく中で、型や挿法について現在手に入る花材、そして今後も安定的に存在していくと考えられる花材を用いながら、この時代にどのように即した形で捉え直していくか、その試みを進めている、との説明がございました。

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【研修士研修会 1作目】
色彩盛花様式本位

菊3種(黄7、赤5、白5)

直立型の構成を多角的に捉えるための重要な学びを含んでいました。形式を大切にしながらも、花材の個性を丁寧に読み取り、挿し方や長さ、高さの調和を考えることで、より深い表現へとつなげる内容でした。

【研修士研修会 2作目】
秋草の籠いけ

唐胡麻 杜鵑2 藤袴3 孔雀草(うすいピンク)2 尾花3

秋の花材による新鮮な取合せに、学びへの意欲が高まったとのお声をいただいております。研究院の先生方から直接、丁寧なご説明と寸評を受けたことで、内容への理解がより確かなものになったようです。

アンケートでは、写景自然の表現の難しさをあらためて実感し、今後も学びを深めていきたいと感じた、また探求心が刺激されたといった声が寄せられました。あわせて、花材を揃えることが難しい時期に、五種の秋の花材を用いていける機会を得られたことを嬉しく思う、との感想もいただいております。

ご参加の皆さま、改めて誠にありがとうございました。また是非ご参加ください。

東京開催 10月25日(土)・26日(日)

東京後期①.JPG関東・信越地区の研修士研修会、地区別教授者研究会を2025年10月25日(土)・26日(日)に開催いたしました。
ご指導を担当していただきましたのは、小原流研究院教授工藤亜美先生、助教授宮原尚美先生、講師畔蒜博葉先生です。
両日合わせて、地区別教授者研究会は268名、研修士研修会は24名の皆様にご参加いただきました!

10月25日(土)

【地区別1作目】
瓶花(基本瓶)
きささげ(束) 紅葉ヒペリカム2 鶏頭2

1作目のポイント
きささげに霧をかけて広げて、さや全体の表情が見えるようにきれいにさばく。
鶏頭の面に見える部分を斜めから見せることで風情を出し、ヒペリカムの紅葉が被らないように葉を整理する。

【地区別2作目】
写景様式(尺一)
不如帰5 小菊(白)3 日蔭蔓1束

東京後期②.jpg

・2作目のポイント
主材の不如帰が華奢で、小菊のボリュームが大きかったので、小菊をそぎ落としてバランスを整える。
日蔭を敷く際に、立てるのではなく水際の曲線を整えるように敷く。

【准・四級】
盛花(尺一)
石化エニシダ5 バラ3 アスパラガスメリー3

東京後期③.JPG

【研修士研修会 1作目】
写景自然(白釉)
木瓜(束) 木苺(束) 小菊2 尾花3 山しだ5

【研修士研修会 2作目】
立ち透かし籠
蔓梅擬(束) 木苺(束) 二輪菊2 尾花3 竜胆2

10月26日(日)

東京後期2日目.jpg【地区別1作目】
瓶花(基本瓶)
蔓梅擬(束) 木苺(束) 小菊(黄)2

1作目のポイント
蔓梅擬を無理に立てなくても下垂してもいいので枝の姿を生かす。
木苺の葉が大きいので、葉と葉の間隔を全体を見て決める。

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【地区別2作目】
色彩様式(尺一)
谷渡り8 バラ3 小菊3

2作目のポイント
傾斜型の展開角度が守られているか。
谷渡りがどこから出ているか。
主枝を前、副枝を後ろにするために、バラと小菊のどちらを中間枝、どちらを客枝にするか。

【准・四級】
盛花(尺一)
赤芽柳5 バラ3 ドラセナドリーミー1

ポイント
主・副・客の位置が教本通りになっているか。
赤芽柳に枝葉がなかったので、ドリーミーを使えたか。

★嬉しいニュース★
今年から新設された准教授・四級コースで、初めて95点を獲得された方がいらしゃいました!
このコースで85点以上を獲得された場合、必須科目を修了していれば進級短縮を受けることが可能です。
来年も、より多くの方々に挑戦していただければ幸いです。

東京後期2日目.jpg

【研修士研修会 1作目】
写景自然(白釉)
山万作(束) 尾花3 竜胆2 小菊2 山しだ7

【研修士研修会 2作目】
立ち透かし籠
きささげ(束) 紅葉木苺(束) 二輪菊2 尾花3 竜胆2


アンケートでは「手にした事がある花材でしたが、苦戦しました。。」
「初めての花材に触れられた。嬉しい反面、どうしたらよいか全くわからず、初めに説明がほしかった」
「普段の研究会よりも少し上をいく課題で勉強になりました。」など、
今後の糧となるような温かいお声を数多く頂戴いたしました。
皆さまから頂いたお声を真摯に受け止め、来年もより充実した内容となるよう工夫を重ねてまいります。

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