雲雀丘学園高等学校の皆さん、おめでとうございます!

開催場所 学生いけばな競技会 近畿地区大会
開催期間 2022.07.15 ~ 2022.07.25

いけばな小原流

今年からリニューアル開催となった第1回学生いけばな競技会 近畿地区大会は、33校225名の皆さまにご参加いただきました。

今回、見事優勝に輝かれた「雲雀丘学園高等学校」の皆さんの喜びのお声をご紹介します。

雲雀丘学園高等学校は、昭和28年の中学校開校、昭和31年の高等学校設置から現在まで続く兵庫県にある私立学校で、

元小原流研究院講師の谷川 博雲 先生が指導されています。

皆さんが優勝を知った時、部活動の雰囲気、谷川先生についてなど、華道部の皆様にお話しをお伺いしました。

<優勝を知った時はどんな雰囲気でしたか!?>

部長の澤内さん)
正直、初めは目を疑いました。
ここ数年はコロナの影響で大会もなく、練習の成果を発揮する機会が減り、大会に出ることすら出来ずこのままこの部活を卒業してしまうのかと思っていました。
でも、高校生活最後の年に奇跡的に大会が開催される事になってさらに自分達の代で優勝することが出来、とても嬉しかったし感動しました。
私達の先輩で大会に参加出来ずに卒業された方もいらっしゃって悔しい思いをされていた事も間近で見ていました。
なので、その先輩方の思いと共にこの大会に挑んでこの結果を頂くことが出来ました。
今までお世話になった先生や先輩方へ恩返しが出来て、一緒に大会に参加した部員全員に感謝の気持ちで一杯です!

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<作品制作のとき、皆さんはどんな事に気を付けて制作されましたか?>

・基本からは外れすぎず個性を出すこと。
・大会に初めて出た時を思い出して緊張感を持って制作したこと。
・一つ一つのお花をよく観察して、その花の特徴を活かせるように気をつけました。
・少し離れてみた時にどう見えるかを意識しました。お花の向きなども気をつけました。
・語りかけるようにいけるようにしました。
・花と花を合わせるように。
・写真写りなども気にして制作しました。

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<谷川先生からどんなアドバイスがありましたか?>

・「型にハマり過ぎず自分がいけたいように」とおっしゃって頂きました。
・今回の作品で使う葉は抑揚をつけて生き生きと見せる事、そして写真の撮り方見せ方等のアドバイスがありました。
・メインとなる葉の曲がりに関してどうすればうまくいくかのアドバイスをいただきました。
・お花が実際に生きているように見えるように、お花の先を上向きに入れると良いことを教えていただきました。

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<小原流教授者 谷川 博雲先生はどんな先生ですか?>

部長の澤内さん)
とても優しく時に厳しくメリハリがあり、一人一人の性格に寄り添った指導をして下さいます。
お稽古の時以外でも沢山お話しをして下さって、お花のことだけでなく学校の事や勉強の事など日常の出来事を気兼ねなく話せるとても親しみやすい先生です。
的確なアドバイスをしてくださる先生で、少し冗談も交えながら楽しく教えてくださいます!

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<普段の部活動はどのようなスケジュールで行われていますか?部活の雰囲気も教えてください。>

部長の澤内さん)
水曜日の放課後に集まり、それぞれが同じお花をいけ、先生に指導していただいています。
先輩後輩など基本的な礼儀はしっかりとしていますが、だからと言って堅い雰囲気ではなく、先輩が後輩に教えてもらう事も多々あります。
1人に何か困ったことがあれば皆で協力し合って助ける、そして、何より皆んな仲が良く笑顔が絶えない部活です。




<みなさんのお好きな植物は何ですか?>

澤内さん) 桜、薔薇、かすみ草

渋田さん)かすみ草(主枝や客枝にはなりませんが、小さくて真っ白で可愛いのが好きな所です。花言葉も素敵だなと思います。)

上田さん)バラ

上島さん)ガーベラ

須田さん)黄色の薔薇

沖藤さん)バラ

近藤さん) 赤い薔薇

藤本さん)フリージア(前におばあちゃんが大切に育てていた花で、いつも鮮やかで綺麗だからです。)

小川さん)ガーベラ(それぞれ表情が違うところが好きです。)

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<みなさんにとって「いけばなの魅力」とは?>

澤内さん)その人によって同じ花材で生けても全く違うその人らしさがあり、その時の自分の感情が生け花にも反映します。なので、全く同じ作品になる事はなくその時にしか生ける事のできない作品と出会える事です。

渋田さん)同じ型でも人それぞれの作品になって自分を表現できる所です。

上田さん)風流を感じるところです。

上島さん)植物で芸術を表現できるところ。

須田さん)生け方によって同じ花材でも雰囲気がだいぶ違ったり、その人の個性を見ることができ、その様がとても神秘的に見えるところです。

沖藤さん)色々工夫することで花をより美しくできること。

近藤さん)そのお花の美しさを活かしながらお花の持っている生命力を表すことができることです。

藤本さん)自分と向き合うことができ、いつも新しい発見があることです。

小川さん)生けることで、お花の魅力を最大限に引き出すことができるところです。花が生き生きとしていくのが好きです。

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近藤さん 小川さん 藤本さん 渋田さん 澤内さん(部長) 上田さん 上島さん 須田さん


<最後に、全国大会への意気込みをお願いします!

澤内さん)
華道部そして、私の人生においても初めての全国大会となるので先輩方、そして参加出来ない部員の意志を継いで私達らしく力を合わせて胸を張って卒業出来る様に精一杯頑張ります!!


皆さん、お忙しいところお声を頂戴しありがとうございました!

また、指導者の谷川 博雲先生、顧問の永田先生、山中先生にも改めてお礼申し上げます。

全国大会は9月1日から応募スタート!小原流初の学校日本一の栄冠に輝くのはどの学校なのか!?

雲雀丘学園高等学校の皆さんのご健闘を祈願し、最後はこの言葉で締めさせていただきます。
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