この人に聞く!vol.31 小原流山梨支部 大滝 翼先生

大滝 翼先生

2007年12月小原流入門
2012年11月准教授取得

中学生からいけばなを始め、現在はパイロットとして活躍されている大滝先生をご紹介します。

大滝さん.jpg

前支部長で社中の砂田鵬華先生にお話しを聞きました

・山梨支部とはどのような支部か教えてください

人数は少ないですけれど、初等科から1級まで満遍なくいる支部です。
上級の先生方は、初心者や若い方々へ、丁寧に親切にご指導していただけています。とてもアットホームな支部です。
今年は、創立75周年花展を開催します。周年行事としては25年振りの花展となります。
支部も盛り上がってきています!


ここからは、大滝先生にお話しを聞きました

小原流との出会い

いけばなを始めたきっかけをお聞かせください。

始めたのは中学2年生の時です。
アメリカへ2週間ほどホームステイに行くことが決まった時に、母から「留学先で日本について話す時に、伝統文化を知っていると日本の魅力を伝えられるし、現地の人との会話のきっかけになるよ」と言われ、母と同じ職場でいけばなの先生をしていた砂田先生を紹介してもらいました。
日本にはいけばなというものがありますよとアメリカで紹介ができたらいいなと思いましたが、実際はなかなか難しかったです。
帰国後も、週に1回か2週に1回くらいのペースで通っていました。
ホームステイのために始めたいけばなでしたが、いけばなは面白く、忙しくてなかなか時間は取れませんが現在もいけばなを続けています。

 

学生いけばな競技会

・学生いけばな競技会にも参加されたようですね。その頃の思い出をおしえてください

中学、高校と4回くらい参加して、1回佳作をいただいたことがあります。
兼部でソフトテニスもしていたので、日に焼けた色黒の男子がワイシャツの袖をめくって、多くの女子の中で、お花をいけました()
そのせいか、いけているところを写真に撮っていただいたり、お家元が話しかけてくれたことがありました。砂田先生には「よかったね、翼くん。お家元とお話できたね」と。お家元と直接お話できたのはとても印象に残っている思い出ですね。
あとは、花材がクッカバラとカラーの時に、どうやっていけたらいいのだろうと思って、いろんな角度や向きにしたり、すごく苦戦した記憶もあります。
多くの方がいる中でお花をいけるという緊張感を味わえたことが、競技会に出場していい経験になったと思います。
お花とはちょっと関係ないのですが、みんなで東京に行けるっていうのが楽しかったですね。競技会のあとに夕方からディズニーランドに行ったりしましたよ。

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当時の学生いけばな競技会


ニックネーム

・お仕事で使われている名前が「剣山」だそうですね

現在、航空自衛隊の戦闘機パイロットとして仕事をしていまして、無線でお互いを呼び合うニックネームみたいなものを「ケンザン」にしています。
戦闘機の訓練過程を卒業して初めて所属する部隊で、ニックネームをつけることができます。いけばなにとって剣山は必要不可欠な存在だと思い、僕も、航空自衛隊や所属部隊にとって必要不可欠な存在になりたいと思い「ケンザン」にしました。

お花とのかかわりなど

・小原流いけばなの魅力や好きないけかたやかたちはありますか

小原流しか習ったことがないのですが、駅やデパートなどで他流派を見た時に、小原流は現代っぽくて、華やかなのかなという印象はあります。
好きなかたちは、どこから見ても綺麗に見えるひらくかたちが学生時代から好きですね。
練習に行って、「今日はひらくかたちでいけてみよう」と言われた時はちょっと嬉しく思った記憶があります。

・現在、いけばなとどのように関わっていますか

今は、県外に住んでいて仕事も忙しく、なかなか研究会には参加できていません。
実家へ帰った時に、母に頼まれて玄関に花をいけたり、外出先でお花の写真を撮ったり、自宅のテーブルに一輪挿しを飾ったりもしています。
赤いバラが好きで、好きなカクテルもジャックローズです(笑)
いけばなを習ったことによって、お花に目がいくようになりましたね。

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※メール本文には、「遠藤 翼先生」と記載がありますが、「大滝 翼先生」の誤りです。訂正してお詫び申し上げます。