全国支部紹介vol.3-2 小原流仙台支部

仙台支部の研究会

海と山に囲まれた自然豊かな宮城県仙台市は、東京の北東に位置しており、17世紀に戦国大名の伊達政宗公が青葉山の上に築いた仙台城の遺構からは仙台市内を一望できます。
仙台支部は仙台駅近くに位置するJMFビル仙台01(旧 仙台キャピタルタワー)に事務所があり、同じビル内会議室で研究会を開催しております。
長い歴史に培われた皆様方の絆により、現在の仙台支部においても、専門教授者の先生方を始め会員の皆様もお社中の方々に研究会参加を呼び掛けてくださり、あらゆる場面でお力添えをいただいております。
数年前より学生の会員が大幅に増えて、全体が楽しく活気づいているのも嬉しいことです。

仙台支部の研究会では、花器持参の研究会も開催しております。横浜支部が行っている研究会を参考に、相談のうえ取り入れさせていただくようにいたしました。
初等科から一級まで出題しています。
制定花器で花をいけることも楽しいのですが、より生活の中に溶け込んでほしいと思っています。例えば「たてるかたち」はエンジェルにいけるだけではなく、コーヒーカップやガラスの器にいけても美しいのだということを、会員の皆さまに体感いただく工夫です。
器の持込に対する不満はほとんどございません。持ち込みが難しい方には、支部の器の貸し出しも行っています。百円ショップで購入できる器から自慢の花器まで並ぶ会場は、見ていてとても楽しいです。
今後は、少ない花材でお洒落な花がいけられる真鍮製花器(月光樹海)を研究会に取り入れて参りたいと、講習会も計画をしております。

会場が華やぐ、花器持込研究会の作品の一部

また研究会会場には、研究院講師の鈴木加奈子先生による迎え花が展示されています。
昔は研究会指導の先生の作品を展示しておりましたが、会場都合により展示スペースが限られてしまいました。しかしやはり、研究会に出席する皆さまをお花で迎えたい。
小さなスペースではございますが、季節に合わせて、器や置き合わせを楽しんでいただきながら、鈴木先生にいけていただいています。
出席する皆さまからも楽しい、嬉しい、という声が聞こえてきます。

鈴木加奈子先生による展示花。どれも可愛らしい作品ばかり!



英語での指導について



-倉田支部長の教室登録情報を拝見したところ、英語でのお稽古も可能と記載されていました。先生は英語をどのように勉強されたのですか。

自由に扱えるほど、英語が堪能というわけではございません(笑)。
昔、某企業に勤めるタイの方から、いけばなを勉強したいというお問合せをいただきました。
満足に教える自信がなくお断り申し上げたのですが、それでも受講したいということで、お引き受けいたしました。
片言の英語と身振り手振りでどうにかお稽古をしたのですが、受講いただいた方にはとても満足していただけました。現在は帰国してしまいましたが、入会して許状も申請してくださりました。
英語が十分に使用できなくてもお花を楽しんでいただけるのだということが分かって、それからは日本語が話せない方の受講もお引き受けしております。
何事も挑戦してみるものだと思いました。
英語が堪能でなくても伝わります。どなたでも出来ると思いますので、機会があれば皆さまもぜひ挑戦してみてください。

今後予定していること


状況次第ですが下記の勉強会を予定しております。
*マイ花フレーム勉強会
コーディネーターコースで学んだ方のステップアップとしてインストラクターコースの勉強会を研究院講師 鈴木加奈子先生にご指導いただく予定です。
*お煎茶の作法勉強会
お煎茶の入れ方やいただき方など、専門家の方よりご指導を頂ければと、勉強会を開催したいと考えております。
※栗原市に築館支所がございます。

出張挿花・展示情報

仙台キャピタルタワーのお正月花

仙台支部では「仙台キャピタルタワービル」のエントランスにお正月花を挿花しています。

昨年は「仙台キャピタルタワー」でみんなの花展も開催して、たくさんの方にご来場いただきました。 みんなの花展仙台1 (2).JPGみんなの花展仙台2.JPG

宮城県華道連盟 第80回 春のいけばな展 「宮城の春に華が舞う」


せんだいメディアテーク5階にて行われてた本展に、仙台支部役職者が出品いたしました。
宮城県華道連盟では、県庁での挿花も行っております。県庁での作品はこちらをご覧ください。

今回のインタビューは、東北で大きな地震が起こった後の大変な状況の中でのお願いとなりました。「仙台支部の皆さまの無事と、先生方が元気にいけばなをしていることを全国の皆さまにお知らせしたい」という勝手な申し出にもかかわらず、快くお引き受けくださりました。 リモートでのインタビューではございましたが、支部長と、ご参加いただいた支部役職者の温かな人柄が伝わって参りました。先生方、お忙しいところお時間をくださり、本当にありがとうございました!

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岩手日報に掲載!

多田先生は約半世紀にわたり、JR遠野駅(岩手県遠野市)の待合室に小原流のお花をいけ続けています。 その功績により、JR東日本社長賞、東北運輸局長賞、鉄道関係功労者の国土交通大臣賞など、数々の表彰に輝きました。


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