四国地区 研修士研修会・地区別教授者研究会 出題発表!
24年8月31日(土)に開催を予定していた四国地区 研修士研修会・地区別教授者研究会は、台風の影響により中止となってしまいました。
参加を楽しみにされていた皆さま、大変申し訳ございませんでした。
同会場は小原流研究院副院長の金森厚至先生、助教授の荘加ひとみ先生、講師の花島真希先生が指導を行う予定でした。
楽しみにされていた皆さまのために、金森先生にお願いして、四国地区の出題と作例をご紹介いただきました。
地区別教授者研究会に関しては作品のポイントも頂戴しております!
荘加先生には同花材を使用して様々な作品をいけていただきました。
ぜひお楽しみください。
研修士研修会
*1時間目 文人調いけばな
花器:瑠璃角瓶 花材:柘榴 蓮 枝暖竹 中菊(黄)
※蓮の代わりにお手持ちの枯蓮でいけていただきました
*2時間目 写景盛花自然本位
花器:白釉小判型水盤 花材:野ばら 雪柳 ベビーハンズ 布袋草+1時間目の流用(蓮・枝暖竹)
※蓮の代わりに木苺でいけてくださいました
地区別教授者研究会
*1時間目 瓶花(花型・使用花材種・本数は問わない)
花器:普通瓶花 花材:野ばら ベビーハンズ2 竜胆3 小菊3 尾花2
■出題のポイント
四国開催の地区別教授者研究会の「挑戦」の出題は、秋の花材を取り合わせた瓶花でした。
普段のお稽古や支部研究会で瓶花を勉強する際は、3種、2種で学ぶことが多いのではないでしょうか。
しかし秋の草花であれば瓶花の多種挿しもお楽しみいただくことができます。
ぜひトライしてもらいたいという気持ちで用意いたしましたが、多種挿しが難しいという場合には3種・2種でまとめていただいても平等に採点する予定でした。
作品のポイントとなる花材は「野ばら」です。
枝の自然感をどのように生かしていくかで評価が分かれるのではないかと思います。
立ち上げるのか、傾斜させるのか、あるいは下垂させていくのかなど、配られた花材に相応しいかたちを見極める力が問われます。
また尾花を主材のように扱っても面白い作品ができたのではないでしょうか。
*2時間目 盛花(色彩盛花色彩本位・使用花材種は問わない)
花器:丸水盤 花材:パンパスグラス3 クッカバラ3 トルコ桔梗2 ガーベラ3 吾亦紅2
■出題のポイント
2時間目の出題は色彩盛花色彩本位をご用意していました。
取合せに5種用意していますが、1時間目と同様、5種全てを使用した多種挿しにしていただいても、2種でも3種でも平等に評価する予定でした。どの花材を役枝とするかもいけ手にお任せです。
配られた花材をよく見て、どのように仕立てるか。皆さんのお稽古の成果が発揮できたのではないかと思います。
生のパンパスグラスは皮をむいて使用します。皮のむき方によって穂の出方が変わることで、作品の構成を考えるポイントになります。パンパスグラスは3本用意していましたが、1本を小さく分けることで中間枝として使用することもできます。
トルコ桔梗は配られたものにより花数が異なります。強弱をつけて、リズムよく配しましょう。
どの花材を客枝としても、中間枝の方にボリュームをつけることがポイントです。
※ガーベラの代わりに、小菊でいけていただきました
研修士研修会・地区別教授者研究会の花材を使用して
使用予定だった花材を、荘加先生に小品花や籠にいけていただきました!
それぞれの作例を見て、もし地区別が開催されていれば「自分だったらこういけた」など、イメージを膨らませていただけたらと思います。
24年は天災による中止となってしまいましたが、来年度も研修士研修会・地区別教授者研究会は予定されています。
ぜひご参加ください!
皆さまとお会いできることを、心より楽しみにしています。