マイ・イケバナ
四世家元・小原夏樹の発案により1979年に始まったマイ・イケバナは、2021年 第41回をもって終了することになりました。
1970年代、戦後から模索されてきた前衛いけばなから、植物志向の新たないけばなを確立しようという潮流が生まれていました。四世家元・小原夏樹は小原流の若い作家たちに刺激をもたらそうと、1979年、他流派の作家も招き、マイ・イケバナを開催しました。
マイ・イケバナは、その後「小原夏樹主催」として盛り上がりをみせます。四世家元が夭折した後は「小原夏樹記念」として開催され、多くの作家たちが研鑽を積み、成長していきました。(参考;『小原流挿花』2022年1月号)
これまでにご出品いただいた作家の皆さま、審査等にご協力いただきました先生方、マイ・イケバナを支えてくださったすべての方々へ感謝申しあげます。
培った感性が、今後さまざまな場面で芸術を生み、成長し、昇華されることを願っています。
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審査員
兵庫県立美術館館長。。。蓑 豊
美術評論家。。。。。。。三頭谷 鷹史
小原流五世家元。。。。。小原 宏貴
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第41回受賞作品
蓑賞 三頭谷賞 。。
坂上春草香(金沢支部)
《 いとをかし わがやのにわ 》
素材/ アクリル ステンレス 植物 水
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蓑賞 家元賞
熊本弥生(広島支部)
《 早く森へ帰らなきゃ 》
素材/ 山しだ 松の枯れ木 キッチンネット
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三頭谷賞 家元賞
河村裕子(金沢支部)
《 cell Ⅳ 複合変異 》
素材/ 合成紙
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蓑賞
清水信行(大阪支部)
《 葬送の行方 》
素材/ シリンジ 塩化ナトリウム 鉄線 墨液
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三頭谷賞
木村良苑(広島支部)
《 relation #つながりたい 》
素材/ つまようじ 綿 紙粘土 アクリルラッカー
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家元賞
石塚晶子(札幌支部)
《 指標 》
素材/ 小麦粉 蓮の葉 たけのこの里
講評会動画
審査員による講評のようすを動画でご覧いただくことができます