■ルリタマアザミ(キク科)


 ルリタマアザミは、アザミという名がついていますが、アザミ属ではありません。茎と葉は、アザミによく似ていますが、花は球形でアザミとは違った形をしています。植物学的には、アザミと同じキク科で、ヒゴタイ属です。

 学名のエキノプスは、ギリシア語のエキノス(ハリネズミ)がもとになっています。花の形がハリネズミに似ているからです。

 原産地は南ヨーロッパと西南アジアです。世界中で八十種類分布していますが、栽培種は二〜三種です。日本にも九州の山野に自生するものが一種あります。また、仲間のスフェロケファリスの方は、草丈が二メートルにもなり、花もより大きくなりますが、花色は冴えません。日本でごく普通に作られているのは、ウラジロヒゴタイという和名を持つもので、高さは七十センチ〜一メートルです。

 多年草で、葉は長楕円形で羽のように裂けており、縁はのこぎり状で、棘を持ち、上面は無毛またはわずかな綿毛がありますが、下面には、灰白色の細かい綿毛が密生しています。茎は下部では枝分かれせず、上の方で分かれ、その先に花がつきます。花は球形で、淡青色ないし白色または空色。大きさは四〜五センチぐらい。管状の花は先が五つに裂けており、満開時は金属光沢があります。花は上部から開花してゆきます。花の外側は苞で棘のようになっています。

 イギリスへは、一五七〇年に紹介され、日本へは昭和初期に渡来しています。第二次世界大戦後、いけばなの各流派で使うことが増えたため、切り花としての価値が認められて、一般にも知られるようになりました。ブルーボールという名で市場にでることもあります。

 花期は七〜八月。葉は水揚げがよくないため、取り除いて使われることが多いようです。葉をとるか少なくすることによって、清涼感も増します。また、ドライフラワーとしてもよく利用されます。切口は、煮るかアルコール剤で処理します。

 日当たりがよく、排水のよい場所ならばどこでも育ち、弱アルカリ性を好みます。実生および根分けで繁殖します。

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