![]() ■ダリア(キク科) ![]() |
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色も鮮やかに様々な咲き方をするダリアは夏らしい花です。原産地はメキシコやグアテマラの熱帯高地で、標高一〇〇〇〜四三〇〇メートル、夏の気候が冷涼で、日当たりや水はけのよいところを好みます。メキシコでは食用や薬用に栽培していたと思われます。原種としては十二〜十五種だということです。植物学的にはダーリアというのが正しい表記です。現在一般にダリアと呼ばれる園芸品種(ガーデンダリア)は三万種を超えていますが、これらはおもにコッキネア、ファレシーなどの四種からの交雑によって作出されたものです。 ダリアがヨーロッパに入ったのは一七八九年のことで、原産地のメキシコからスペインのマドリードに種子が送られ、翌九〇年に開花しました。この花をコスモスの命名をしたカバニエス神父が、ダリア・ピンタナと名付けています。属名のダーリアという名前は、スウェーデンの植物分類学者で、リンネの弟子のダールの業績をたたえてつけられたそうです。 花径は二センチから四〇センチぐらいのものまで様々です。直径二〜三センチのものを極小輪、三〜一〇・一センチのものを小輪、十・一〜二〇・三センチのものを中輪、二〇・三〜二六センチのものを大輪、二六センチ以上のものを巨大輪と細かく分類しています。また、咲き方も一重咲きから八重咲きまで、それぞれシングル咲き、アネモネ咲き、ポンポン咲きなどと呼ばれ、大きく分けて二十ほどに分かれています。花弁は糸状のものから、幅広のものまであります。花色も青を除いて全ての色があり、模様になっているものもかなりあります。 茎は空洞で、葉は羽状に深く裂け、対生します。 日本には、江戸後期の天保十二(一八四一)年に渡来したというのが定説で、オランダから長崎にもたらされたといわれています。当時は「天竺牡丹」などと呼ばれていたそうです。 明治に入ってからは塊根が輸入されるようになり、明治後半からは新品種の育成が盛んになります。大正年間は各地で品評会が開催されるようになり、「日本ダリア会」もできています。 花期は六〜七月、九〜十一月です。花色も形も多用なので、花材としてよく用いられ、色彩挿花(様式本位)では、中間・客枝として使われています。また、花茎が長く伸びている場合は、花を切って葉の間に挿すようにします。水揚げがよくないので、扱いには注意が必要です。 |
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